Ⅱ部映画研究会とMediaWave

全国の学生と映画制作

2020年10月20日

 法政大学Ⅱ部映画研究会(市ヶ谷)と法政大学放送研究会MediaWave(小金井)は、オムニバス長編映画『突然失礼致します!』に参加した。今年4月に企画された本作では、すべての参加団体が企画から公開までをすべてオンラインのみで行った。コロナ禍における制作となった本作について、Ⅱ部映画研究会の川島優太さん(二年法・法)とMediaWaveの朝比奈佑樹さん(三年情・デ)に話を聞いた。(一部ネタバレがございます。以下のURLから作品を事前にご覧くださいhttp://totsuzen-movie.zi.cr/

 『突然失礼致します!』の制作には、総監督を務めた熊谷宏彰さん(群馬大学学生)や企画を担当した村悟さん(大東文化大学学生)らの、コロナ禍でも創作活動の灯を絶やさないという思いの下で集まった全国の大学生が参加した(▼関連:本学2団体参加の長編映画)。
 

 本学から参加したⅡ部映画研究会とMediaWaveへの誘いは今年4月下旬、総監督からSNSを通してあった。その後7月中旬の締め切りに向け制作を進め、Ⅱ部映画研究会は『ほんまの話はあの話』(監督:川島優太)を、MediaWaveは『キボウノショ』(監督:坂井美玖乃・朝比奈佑樹)を発表した。

法政大学Ⅱ部映画研究会の活動風景。

2018年春合宿での撮影の様子=提供写真

 ■初のオンライン制作

 両監督ともオンラインのみでの制作は初めてで「演出に試行錯誤した」と口を揃える。撮影の際は、ウェブ会議システムで監督と演者をつなぎながら、演者自らが撮影を行い、撮影後に映像を共有して監督が指示を出した。

 

 朝比奈さん「カメラの位置なども口でコミュニケーションを取らねばならず、難しかった。カット割りも今までのようにはいかなかった」

 川島さん「今まではその場で映像を見て、いいか悪いかの判断ができたため今回は手間がかかった。場の雰囲気を共有しにくく、面と向かってなら言えることも言いづらく、しんどかった」

法政大学放送研究会MediaWaveの活動風景。

2019年11月の学園祭で、番組発表会のMCをする様子=提供写真

 ■テーマは「希望」
 『突然失礼致します!』では、どの団体も「希望」をテーマに1分以内の映像作品を作った。監督はこのテーマをどう捉えたか。

 川島さん「最初は何も思いつかなかった。完成後、他の作品を見ると希望に寄せている大学が多い中、僕が撮ったものは訳が分からない。企画書に希望の捉え方はお任せしますとあり、ならば、自分は希望に縛られることなく作品を見る人が希望をどう切り取るかが気になった」
 朝比奈さん「テーマが難しかったとは思う。とりあえず絶望から何か光、兆しみたいなものが見えたら希望が表現できるかなと思った。大枠から考え、落ち込んでいる人がいて、紙飛行機みたいなものが飛んできて、という流れで考えていった。遠く離れた場所をつなぐ演出がしたいと思って、そこで思いついたのが紙飛行機だった」

 ■各作品のみどころ
 二人の監督は1分の作品をどう構成したのか。また、私たちはどんなところに注目して見ると面白いのか。

 朝比奈さん「映画という名前の物を作るのは初めてで、不安はあった。1分のため、声やセリフを入れていれば間に合わないと思い、全部映像で表現した。最後は、希望がやってきて幕が閉じるという形にした」。「(見どころは)本当に細かいが、紙飛行機で飛ばしていた紙に書かれた文字を縦読みで読むと、『きぼう』という字が出てくるところ」
 川島さん「どうしてもCMやダイジェストのようになってしまう尺で、何かを積み上げながら一個の物を作り上げるという形はとりにくい。だから物語の初めの問題提起のような、起承を何とか1分以内に収めて、物語の続きは見た人に自分で考えてもらうようにした」。「(見どころは)背景を合成するためのグリーンバックを今回初めて使った点。ロケもできないため、ミニチュアの模型を作って撮影し、背景として合成した」

 

 

 『突然失礼致します!』の完全版は約3時間の長編だ。両監督は、見る人が自分の見たいところを気楽な気持ちで自由に見てほしいと話した。
 作品は動画投稿サイト「Youtube」で10月末まで公開予定で、人気投票を基に、一部作品については来年に劇場公開することも予定されている。

​(高橋克典)

『突然失礼致します!』配信URL:http://totsuzen-movie.zi.cr/

 (11/8追記:作品のウェブ上での公開は2020年10月までです)

『突然失礼致します!』公式サイト:https://a.japaration.jp/

公式ツイッター:@A_JAPARATION

 法政大学放送研究会MediaWave 
 9月初めにオンライン番組発表会があり、部員から約10作品の発表があった。作品は全てオンラインで作られた。
 拠点キャンパス:小金井
 人数:41名(1年12人、2年15人、3年14人、「女」:「男」=1:3)
 ツイッター:@HoseiMediaWave
 HP:mediawave.yukishigure.com

※2020年9月現在の情報です

 法政大学Ⅱ部映画研究会(ニエイ) 
 本年度の主だった活動は、オンライン会議。
 拠点キャンパス:市ヶ谷  
 人数:35人(2年生20人、3年生15人、「女」:「男」=3:7)
 ツイッター:@hosei2ei

※2020年9月現在の情報です

(順不同)

当サイトの記事・写真の無断転載を禁じます。

© Hoseipress All Rights Reserved. No reproduction without permission.