新型コロナ対応「見通せず」

本学行事 延期・中止相次ぐ

新型コロナウイルスの影響により、昨年度の卒業式、今年度の入学式と新入生歓迎祭は中止となった。授業開始日も4月7日から21日へと変更され、本学のイベントが数多く中止されるなど、影響は広範囲に及ぶ。市ヶ谷学生センター担当者に話を聞いた。

入構禁止を知らせる張り紙|法政大学新聞1048

緊急事態宣言の発出に伴い、学生のキャンパス入構の禁止を知らせる張り紙=4月11日、西森知弘撮影

授業はどうなる

学年暦の変更により、授業のコマ数やカリキュラムの変更が行われる予定だ。東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まったこともあり、どのような変更が行われるかはまだ明らかではない。今後、政府や東京都の発表によっても変わる可能性がある。

本学では講義を映像授業などの遠隔で行う動きがある。どのような形態で遠隔授業を行うかについては各教員に一任される予定だ。動画や音声を配信する場合のコンテンツ作成は教員自らが撮影を行う。

法学部兼任講師の五十嵐文生(いがらし・ふみお)氏は「春学期は本来14回の授業だが、12回に減らされたため、シラバスの組みかえに迫られている」と語る。授業開始日の4月21日から教室での授業が行えない可能性もあり、不確定要素は多い。

減らされた2回分の授業は土曜日の補講やオンライン授業、課題を設定した上での自宅研修、レポート課題などで補うこととなっている。しかし、夏季休業期間を短くし補講日を多く設けられるようにするなど、柔軟な対応ができる環境づくりが求められている。五十嵐氏は「春学期はメールを使った授業と補講でしのぐ予定だ。しかし、このままでは春学期の受講生はかなり変則的な授業しか受けられなくなるだろう」と憂慮した。

学生への対応は

本学は新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入の減る学生に向け、学費の納入延長を検討している。2008年にはリーマン・ショックの発生を受けて納入の延長がされた例がある。就職活動に失敗し、大学に残る4年生に向けた学費減免が行われた例もあった。

 

今年4月に始まった高等教育の修学支援新制度(高等教育の無償化)に伴い、学生に向けた経済支援の主体は大学から国へと移り、経済支援を行う大学への国からの補助はなくなった。学生センター担当者は「大学側から大規模な経済支援を行うことは厳しいのではないか」と見る。

大学には3月初旬から「大学内で活動してよいか」といった学生からの問い合わせのほか、保護者から「新入生歓迎会を中止にしてほしい」「学生が学外で課外活動をしないようにしてほしい」などの要望が寄せられている。大学が学内での課外活動停止を呼びかけたものの、学内で活動しようとする団体や、学外で新歓イベント開催を予定している団体があるからだ。学生センター担当者は「大学に判断を任せず、各自で社会的責任を果たしつつ活動できるかどうかを考え、中止の判断をしてほしい」と理解を求めた。

就職活動にも影響は及び、本学の大規模の就職活動セミナーは中止となった。しかし、個別の面談は行っており、学生への就職活動の支援はおおむね通常通りだという。法学部政治学科4年の学生は「外出自粛要請により、対面での相談や面接練習が難しくなった。面接対策を考えなくてはいけない」と不安を口にする。

法政大学オリジナルグッズショップは客足が遠のき、本学三省堂書店は教科書販売のめどがつかない。今年4月に公開予定のHOSEIミュージアムの開設に遅れが生じているなど、一日も早い事態の収束が待たれる。

(宇田川創良)

関連サイト(新型コロナ対応・学部最新情報)

■大学ポータルサイト(授業情報など)
Hoppii
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■各学部新型コロナウイルス対応情報
大学HP/臨時掲示板(https://hosei-rinji.com)/学部掲示板
■教科書販売
「法政大学生協」ウェブサイトへ
■新型コロナウイルスに感染した場合、
 濃厚接触者となった場合の本学への報告
…本学ウェブサイト「全学者向け情報」の
「Ⅲ感染予防に関する注意と感染時の連絡体制について」へ
​(参考>

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