(コロナ禍の留学)③
 黒岩理愛さんに聞く

オンラインでの韓国派遣留学

2020年10月30日

 新型コロナウイルスの感染拡大により、本学や、留学中または留学予定だった学生達はどのような影響を受けたのか。「コロナ禍の留学」②に続き、今年2月から12月まで韓国の梨花(りか)女子大学への派遣留学を予定していた、黒岩理愛さん(四年国・国)に話を聞いた。

 ―そもそもなぜ韓国への派遣留学に挑戦しようと思ったか。
 「1つ目は、英語と韓国語をしっかり学びたいという目標があったからです。入学したときから絶対挑戦したいと思っていました。2つ目は、現在韓国で注目を浴びている「女性学」という学問を、現地で雰囲気を感じながら勉強したいと思ったからです」

 
 ―韓国への渡航後の状況と心境は。
 「2月17日に韓国に行きました。ちょうどコロナが話題になり始めて、日本ではマスクをしている人としてない人が半々のような時期でした。韓国に行くとクラスターの発生が話題になっていて、家から出られなかったです。授業は3月初頭からの予定でしたが、オリエンテーション期間に韓国でクラスターが発生したので、全部中止になってしまいました。まさか中止になるとは思っていなかったです。身の回りの手続きをしていく間に、ほんとに1年間ここに住むんだ、頑張らなきゃという気持ちになっていきました」

 
 ―その後どのような状況だったか。
 「母と一緒に韓国に行ったのですが、3月上旬に(日本への入国者を対象とした)2週間隔離のニュースが出た時、私はまさか帰ってこいなんて言われないだろうと思っていました。その話を母としていたら法政から『今週末に帰ってきてください』とメールが来て、急いでチケットを取って一緒に帰ってきました」

 
 ―帰国後の学生生活は。
 「韓国の大学から『一学期の途中からオフラインになるから、韓国に戻れないのであれば春学期は中止にしましょう』と言われ、留学は中止になりました。春学期は、法政の授業を受けて過ごしていました。その後法政からメールが来て、派遣留学を完全にやめて秋学期を過ごすか、韓国に行けることを待つかという選択をすることになりました。行けるなら行きたいと思っていましたが、今は韓国には行けず、秋学期だけオンラインで留学先の授業を受けている状況です」

 
 ―オンライン授業の様子は。
 「ズームで、語学と教養の授業を取っています。語学は、大学に入るための授業の受け方や論文の書き方を教えてくれる授業で、グループワークもあるので先生やクラスの人と顔を合わせられます。それから、派遣留学で学ぼうと思っていた韓国女性史も取っています。建国神話を女性の描かれ方という視点で読んだり、今は歴代女性女王について勉強したりしています。クラスの留学生のうち、韓国にいる子が半分、母国にいる子が半分です。授業を受けていると、やはり行きたいって思ってしまいます(笑)」


 ―留学期間終了後は。
 「卒業は再来年の予定なので、就職活動ですかね。今は、韓国の授業も受けつつ就活もできるという点ではいいかもしれません」

(小林真冬香)

(コロナ禍の留学)③

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