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3世紀に渡るタスキリレー

本学実験型ミュージアムの魅力に迫る

2022年11月23日

本学にHOSEIミュージアムという博物館があることをご存じだろうか。九段北校舎1階、市ケ谷キャンパス外濠校舎6階、小金井キャンパス西館1階など、大学内を探してみるとHOSEIミュージアムの展示がされていることに気が付くだろう。筆者は九段北校舎1階の展示室(ミュージアム・コア)を訪れ、担当の方からHOSEIミュージアムについて話を聞いた。 

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タッチペンで自由に操作可能なデジタル展示物。デジタル化を実感する

=小林都撮影

 HOSEIミュージアムでは、今はなき55、58年館にまつわるものや、卒業生から寄付された資料が展示している。九段北校舎はガラス張りになっており、展示物が傷むため実物はもちろん、レプリカも劣化を避けるため長期間の展示を避けている。入館し一番に目を引くものは、大学創立期の明治時代、大正・昭和期、戦後、現在の、4つの時代に区分された各モニターだ。タッチペンでモニターを操作し、自分の興味のあるトピックを選び、そのエピソードが読める。エピソードは300以上あり、本学の歴史や臨場感あふれる近代日本の特徴や当時の文化について学ぶことができる。奥には「学生の主体性」、「自由」を象徴する本学校歌が展示されている。パネルの前に立つとセンサーが反応し、校歌が流れるという仕掛けがある。 

 

 また、HOSEIミュージアムは本学の歴史と個性を伝え、展示するのみならず、本学卒業生の憩いの場にもなっている。ミュージアム内に置かれている温かみのある木の机は58年館に設置されていた階段の手すりを再利用して作られている。ミュージアムを訪れ、学生 

時代の思い出話に花を咲かせる卒業生たちの姿が目に浮かぶようだ。 

 

 年間の総来館者数(2021年1月8日~12月25日)は1325名で、内訳としては 

本学学生247人、本学学生・生徒保護者58名、本学教職員214名、本学卒業生 

238名、その他一般567名、不明1名である。ミュージアムへは、卒業生などの本学 

関係者のみならず、一般の来館者たちも多く訪れる。九段北校舎の2階はワクチンの接種 

会場になっており、接種ついでに見にくる人もいる。九段北校舎一階のミュージアム・コアは火曜日~土曜日、10時~17時まで開館(入館は16時30分まで)、観覧料は無料だ。ぜひHOSEIミュージアムに足を運び、本学の歴史や近代日本の歩みについて学んでみてはどうか。そこに大学生活をより有意義に過ごすヒントが見つかるかもしれない。

(小林都) 

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58年間の手すりを加工し、机として再利用している。現代的でデジタルな空間に設置されているため、存在感が強調されると同時に当時の雰囲気感がしみじみと伝わってくる。

=小林都撮影

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人が近づくとセンサーが反応し本学の効果が流れる本ミュージアムのこだわりが​感じられる展示物=小林都撮影

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