top of page

エコキャップ回収、ボランティアの第一歩に

コロナで回収量減

2022年 11月 23日

 市ヶ谷ボランティアセンター(以下市ヶ谷ボラセン)では、ペットボトルの蓋(以下エコキャップ)を回収し、ポリオワクチンに変えるために業者へ引き渡している。この活動は月に一度程度、VSP(ボランティア支援プロジェクト)が主体となり行われている。 

87FF3E48-73A7-4789-A827-38A7C18D8C05.jpeg

ボランティアに参加した学生がエコキャップを回収する様子

=渡辺瑞季撮影

 VSPは、富士見坂校舎と外濠校舎にある回収ボックスからエコキャップを回収している。集められたキャップの総重量から数を計算し、異物を取り除いた後に業者に無料で回収してもらうという流れだ。キャップ1個を2.32gと換算し、40㎏を目安に業者に引き渡している。エコキャップ860個で1人の子供がポリオワクチンを接種することができる。 

 

 持参したエコキャップの量が多い場合には、直接市ヶ谷ボラセンに持っていくことも可能だ。ただし、コーヒーなどのアルミボトル缶の蓋はポリオワクチンに変えることができないため、回収ボックスには入れないように注意が必要だ。 

 

 エコキャップの回収量はコロナの流行による影響を受けた。職員や学生が入構する機会が減り、キャップを回収ボックスに入れる機会が減ってしまったからだ。コロナ禍前の2018年度、2019年度ではそれぞれ1年間で353.0㎏(1521551、322.5㎏(139009個)のキャップが集められた。しかし、コロナが流行し始めた2020年度は、年間で135.2㎏(58276個)と前年度の回収量の半分以下となった。2021年度の回収量も139.3㎏(60043個)と前年度と比べて若干増えたものの、コロナ禍前の数量には戻らなかった。2022年度の授業は基本的に対面で行われるため、回収量の回復が予想される。 

 

 ボランティアは学外で行われたり、時間を要したりと学生にとっては参加のハードルが高い。しかし、エコキャップ回収ボランティアは、休み時間に学内で気軽に参加することができる。ボランティアをやってみたいと思う学生には、最初の第一歩として活動に参加してもらいたい。

(渡辺瑞季)

bottom of page