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オレンヂカラー(1052号)

2022年 4月 5日

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►「コロナのせいで充実した大学生活を送れない」。コロナの制約を受けるようになったここ2年、大学生からはこのような恨み節が絶えない。新型コロナウイルスを言い訳に、大学4年間を棒に振るわけにはいかない。だが、何をすれば現状から抜け出せるのか。抜け出したところでうまくいくのかという不安から行動に移せないことが多い。どうすれば不満を持つ現状から抜け出せるのか

►受け取る報酬を上回る質の高い仕事をすることで、自身に思いがけない素晴らしい出来事をもたらす。アメリカの成功哲学の提唱者ナポレオン・ヒルが提唱する「プラスアルファの努力」である。(「思考は現実化する」きこ書房)

►例えば、サークルや新しいコミュニティに入って友人を作ったり、資格を得たり、留学やインターンシップに挑戦したりするなどだ。より簡単にできる例を挙げると、以前より笑顔を増やす、語尾に温かい一言を付け加えるなどである。自身の行為に対する絶対的な見返りは期待してはいけないが、こうした努力によって新しい仲間や資格、高い言語能力、スキル、笑顔、といった物質的報酬を得る可能性がある。行動する過程で充実感、さらには自己信頼といった精神的報酬も得ることができる。精神的報酬は必ず自分に返ってくるものである。これらの報酬はコロナを言い訳に行動を起こさなかった場合には決して得ることができない。一歩先に進む努力が大差をつける

►高校時代とは全く異なる大学生活に期待を寄せる一方で、引き続きコロナ禍での入学式となり、今後の大学生活にも不安を感じている今年の新入生は少なくないだろう。確かにコロナ禍以前の方が好ましい環境ではあったが、ぜひコロナ禍でもためらわず積極的に行動を起こし、充実した大学生活を過ごしてほしい。

(安田朱里)

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