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オレンヂカラー(1051号)

2021年 3月 7日

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►本学は3日、2022年度の授業を「対面を基本」として行うことを発表した。効果が見込まれる一部の授業については引き続きオンラインを活用するものの、授業は新型コロナから「回復」するといえる。一方で、サークル活動の「回復」は簡単にはいかないだろう

►昨年度はサークルに加入した新入生が半分未満に激減。学生センターが実施している「学生生活実態調査」の2020年度報告書によると、コロナ前の2019年度にサークルに加入した1年生(現3年生)の割合は69・9%だったが、昨年度の1年生(現2年生た)は28・8%にとどまった。平年、サークルに所属する割合は1年生が最も高くなるが、昨年度は最も低くなる異例の年だった

►「サークル勧誘がなく、参加する機会がなかった」。昨年度の1年生の60・4%がサークルに参加しなかった理由として回答した。2年生の秋学期も終盤となった現在においても、サークルに所属したくても、参加できないでいる学生も多いだろう。本紙を発行する法政大学新聞学会が加入の募集を行ったところ「2年生からでも大丈夫か」という懸念の声を多く聞いた

►全学的な課外活動には回復の兆しが見えている。10月末に市ヶ谷で開催された「自主法政祭」では、調理・飲食を伴う屋台企画も実施され1万4000人ほどの来場者があったが、新型コロナ感染者はいなかった。各サークルは学祭の成功を弾みにしたいところだ

►来年度に向け、各サークルは代替わりの時期を迎えた。本来であれば昨年度の新入生が代表となるが、加入者がいなかったサークルは対応を迫られるだろう。現在の2・1年生と来年度の新入生のため、そして各サークル存続のためにも、サークル支援機構や新歓祭実行委には積極的な支援や企画を期待したい。

(田谷泉)

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