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「アイマス」に惹かれる理由 

大学公認オタサーに聞く 

2022年3月7日

 アイドルマスターこと「アイマス」は、2005年にアイドルプロデュースゲームとして始まったシリーズだ。自身がプロデューサーとなってアイドルを育成するゲーム内容であることから、プレイヤーは自らをプロデューサーと呼ぶ。登場するアイドルの総数は300人を超えており、現在も増え続けている。

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第74回市ヶ谷地区自主法政祭のアイマス喫茶の様子。訪れた学生で盛り上がっていた=法政大学アイマス研究会提供 

 アイドルマスターこと「アイマス」は、2005年にアイドルプロデュースゲームとして始まったシリーズだ。自身がプロデューサーとなってアイドルを育成するゲーム内容であることから、プレイヤーは自らをプロデューサーと呼ぶ。登場するアイドルの総数は300人を超えており、現在も増え続けている。 

 

 法政大学アイマス研究会は2010年に創設された公認インカレサークルだ。今回取材に応じたのは、代表を務める文学部2年の小野壮真さん。アイドルマスターの魅力や活動について話を聞いた。 

 

 アイマス研究会の創設当時の部員数は本籍4人、非本籍2人、他大生2人の計8人だった。当時はホームページや学内に貼ったポスターによって部員を集めていた。創設から11年が経った現在では、10校以上の大学から約70名の部員が集まった。新入生歓迎活動では新入生に部の魅力を伝えるほか、日頃からツイッターを用いて活動情報を発信するなどして部員を集めている。男女比は6対1で、女性部員も積極的に参加している。 

 

 部員それぞれで好きなシリーズやキャラは異なるが、キャラや歌ごとの良さに共感し、プロデューサー同士繋がり合うことができる。部で集まるときは、部員を本名では呼ばずに、ゲーム内のハンドルネームで呼び合うということも。 

 

 彼らがアイマスにこだわる理由は様々だ。主に、キャラに魅力を感じたり、アイドルの仕事を頑張る姿勢や歌に心を突き動かされたり、アイマスのコンテンツが大規模であるため他のアニメに手を出せなくなってしまったりなどである。中には、アイマスに出会って大学受験を決意したという人生レベルで大きな影響を受けた部員もいる。 

 

 コロナ禍前は、部室に入室できる人数の制限がなかったため、自由にキャラの声優が実際にライブをしている映像を見たり、アイマスを愛好する他大のサークルと交流をしていた。声優のライブでは、現地で歌われそうな曲を予想したリーフレットや、アイマスコンテンツの会社関係者の方や声優にインタビューしたものをまとめた冊子にして配布した。2週間に1回の頻度で総会を開き、部の方針を決めて各自が交流をできていた。 

 

 コロナ禍の現在では、部員がメッセージプラットフォーム「Discord」を用いてバーチャル部室を作り、オンラインゲームや雑談をすることで部員同士の交流をしている。人数制限がある今、大人数で部室に集まることができない。かつて対面で開いていた総会も今はオンラインで行っている。「対面でもリモートでもゲームをすることに変わりはないが、やはり対面の方が交流を図りやすい。部で交流しようという動きはあるものの、オンラインゆえに深いつながりを作ることが難しく、なかなか現在は活動が思うようにいかない」と口にした。 

 

 今年の学園祭では、コロナ禍ではあったもののアイマスをモチーフとした喫茶店を開くことができた。部内で購入した飲み物にアイマスのラベルを作って張り付けたものを販売した。アイマス喫茶とはいうものの、プロデューサー同志の交流やお互い楽しむことを目的としており、利益目的で開いていない。店はお客さんで賑わっていたという。 

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​二次創作物を販売する様子=法政大学アイドルマスター研究会提供

 アイマス研究会は、12月30日と31日に開催される同人誌即売会「コミックマーケット」に参加する予定だ。アイマスのシリーズの一つ「シャイニーカラーズ」から、入学試験の赤本をモチーフに、ゲームに関連する問題を作成し販売する。 

 

 コミックマーケット以外の場でも、アメーバブログで部員の担当アイドルの紹介や二次創作を行う。キャラクターに縁のある土地をめぐる「聖地巡礼」の記録や、キャラがアニメ内で作っていたものを実際に作った料理本を作成している。 

 

 アイマス研究会の小野代表は「関東圏の大学生であれば男女問わず随時入会募集中です。コロナ禍においてもできるだけ活動を充実させられるよう検討中です。アイマスをあまり知らない、これからやってみたいという人でもどうぞお気軽にお声がけください」と入部を呼びかけた。 

                                   (安田朱里) 

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