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​多摩 ポータブル充電器の導入を思案

学生の声に対応

2021年 11月 8日

大学当局は新聞学会本紙の取材に対して、「ポータブル充電器などの導入を思案している」と回答した。本学ではオンラインと対面を併用によるハイブリッド型の授業形態が取られ、時間割によっては学内でオンライン授業を受けることになる。こうしたなか、学内でオンライン授業を受ける学生からは、パソコンの充電スポットが少ないという声が挙げられていた。そこで、新聞学会が大学当局に取材を申し込んだところ、書面での回答が得られた。多摩の当局が9月30日、書面で発表した回答の要旨は次の通り。

――学生が使用可能な充電スペースの数は? 

空き教室の電源コンセントを使って充電することが可能であり、空き教室は曜日によって変動するため、充電スペースの個数は一定ではありません。また、オンライン授業の受講を推奨する部屋には電源タップも設けており、充電箇所となっています。 

 

――今後、充電スペースを増やす予定はあるか? 

抜本的な施設改修は容易ではないため、ポータブル充電器などの導入を思案しているところです。モバイルバッテリーはパソコンとの相性があるため、ポータブル充電器を検討対象としました。 

 

――Wi-Fiの電波強度について把握しているか。またWi-Fiの増設の予定はあるか。 

キャンパス内のWi-Fiアクセスポイントの設置場所、設置されているアクセスポイントのスペック、電波強度についても把握しています。教育研究環境に支障の無いよう改善に努めていますが、環境や状況によって電波強度が変わりますので、すべての場所に対応することは困難と思料します。その解決法としての、Wi-Fiスポットの新設は現時点では予定していません。 

 

――オンライン授業の受講スペースが限定されていて不便ではないか。 

授業で使用していない教室は、オンライン授業等の受講スペースとして利用可能です。 

 

――今後もコロナ禍が続くと思われますが、その中で例年にはない形態で授業を受講する学生たちへ一言あれば。 

大学当局1、2年生の中には、いまだに一度も大学キャンパスへ足を運んだことがない方もいると聞きます。経験したことのないこのコロナ禍の中、勉学したいという皆さんの気持ちを受け止め、大学は皆さんを適切にサポートしていきたいと考えています。 

 

学生の目 

今回の取材で大学当局がハイブリッド型授業に対し、準備を行っていることが明らかとなった。キャンパスに行けない学生たちの大学への不満の声が高まる中、大学当局は学生の勉学への意欲を受け止め、徹底したサポートを行うことがこれから一層必要になるだろう。今後も、学生に寄り添ったサポートを大学当局に期待したい。 

(取材・高木康有) 

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