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新型コロナ 大学拠点接種参加ルポ

来場者5000名超

2021年 11月 8日

 本学では市ヶ谷キャンパス富士見坂校舎を会場として 、8月30日~9月3日と9月27日~10月2日の2つの日程で新型コロナウイルスワクチン大学拠点接種が行われた。対象は、本学学生・教職員・その他委託業者に加え同居する18歳以上の家族・大妻女子大学や上智大学など近隣の教育機関に属する対象者と幅広い。ワクチンはモデルナ社製で、1回目は5231名、2回目は5141名が接種を受けた。実際に記者が接種を受けた様子をリポートする。 

IMG_9828接種時の様子.jpg

​接種時の様子=西森知弘撮影

 接種予約と事前準備 

接種希望者は指定の予約システムから日時を選択し予約する。1回目の接種が完了すると、4週間後の同一の曜日と時間帯が2回目の接種日として自動で予約される。事前に本学ホームページ上から予診票とワクチン接種を受けた証明となる接種記録書を印刷しておく必要があり、接種当日は記入済みの予診票と接種記録書、予約完了メールのコピー、身分証明書の4点を持参する必要がある。 

 

 接種当日の流れ 

接種希望者は富士見坂校舎地下1階食堂内で受付を行った後、同校舎3階または4階に設けられた予診室、接種室、経過観察室を順に移動する。 

まず受付では、検温と消毒の後、必要書類と身分証の確認が行われる。本学指定の予診票と接種記録書は事前に印刷し記入したものを持参する必要があるが、忘れた場合でも受付に用意された用紙にその場で記入すれば接種を受けることができる。 

受付後、来場者はAからDの4つのグループに分けられ、グループごとに指定された順路に沿って予診室へ向かう。 

予診室は各教室内に二つ。係の指示に従って指定された番号のブースに入り医師の問診を受ける。問診後は隣り合う教室内にある接種室へ移動し、予診室と同様、指定された番号のブースで看護師から再度体調確認を受けた後接種を受ける。接種の際は薬液が注入される違和感と若干の痛みはあったが、通常の注射と変わらなかった。 

会場内の順路はパーテーションで区切られており迷わず進むことができた。 

接種後は接種室出口で予診票が回収される。接種記録書にワクチンのロット番号が書かれたシールを貼ってもらい、経過観察室へ向かう。経過観察室もAからDに割り振られており、アクリル板で仕切られた座席で15分間待機した後、順次退出する。 

記者は9月3日、13時 50分の予約枠で接種を受けたが、混雑はなく経過観察も含めて所要時間は30分ほどだった。しかし、別の本紙記者が参加した8月30日15時50分からの接種では経過観察終了までに1時間半ほどかかっており、日時によって混雑にばらつきがあるようだった。 

 

 接種後の副反応 

1回目接種後は僅かな接種部位の痛みと腫れが起こったが、2日ほどで回復した。痛みと腫れは日常生活に支障がない程度のものであった。 

2回目接種後は接種部位の痛みと腫れに加え、翌朝から38度4分の発熱、倦怠感、筋肉痛の症状が現れたが、発熱翌日の午後には解熱し回復した。想像以上の高熱が出て疲弊したが、こまめに水分をとり安静にすることで回復に努めた。また、倦怠感から食欲も低下したため、食事にはゼリー飲料やスープなどの食べやすいものを選んだ。接種に備え、あらかじめ飲み物や食べやすい食料を購入しておくと良いだろう。接種後2日程度は十分に休息できる時間を確保しておく必要がある。 

 

 10月13日現在、国内でコロナウイルスワクチンの2回目接種率は全人口の約6割に上る。感染者数は大きく減少し、少しずつ日常が戻りつつある。本学が定める行動制限レベルも1に引き下げられ、対面授業が徐々に再開されている。しかし、ワクチン接種の有無に関わらず、今後も気を緩めずに感染対策を続けていく必要がある。 

 

(漆原梓乃) 

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