新中央広場 竣工は来年度
明るく一体的なキャンパスに
2021年1月末、本学市ヶ谷キャンパス(東京都千代田区)に、新たなキャンパス中央広場が完成する。都市スケールで広がる水・緑に囲まれたキャンパスの立地を生かし、緑のある憩いの場とする計画だ。また、バリアフリーにも配慮しつつ、55・58年館を模したデザインを取り入れるなど、随所に工夫を凝らす。完成後の広場は、市ヶ谷キャンパスの重要な動線となるだろう。新キャンパス中央広場について、本学施設部に話を聞いた。
キャンパス中央広場完成イメージ図①=当局提供
今年4月、惜しまれつつ55・58年館の解体工事が開始された。その跡地一帯には、新たなキャンパス中央広場が完成する。広場にはベンチが配置され、学生が集えるようにする計画だ。富士見ゲート1階の学生ホールも、広場が見渡せるようになることで開放的で明るい空間となり、広場と合わせて学生にとっての新たな憩いの場となる。植栽やベンチが多く配置される一方で、学園祭のステージなどのスペースにも配慮するそうだ。都市型で比較的狭い市ヶ谷キャンパスだが、「広場が完成すれば狭さを感じさせない効果がある」と本学施設部は胸を張る。
新たなキャンパス中央広場は、デザインも特徴的だ。広場は55・58年館の跡地一帯に位置するため、その歴史的な建物のデザインを一部取り入れることで、記憶を継承させる狙いがある。具体的には、55・58年館の床石のパターンを模したタイルを敷き詰めた、メモリアルコリドー(仮称)という通路が整備される。さらに、柱が立っていた位置には、柱に見立てたベンチが置かれる予定だ。また、広場と同時に大内山庭園も完成し、以前位置していた場所である大内山校舎の東側に、58年館竣工当時に近い形で復元される。
キャンパス中央広場完成イメージ図②=当局提供