オレンヂカラー

第1048

「過ちて改めざる、これを過ちという」。儒教の開祖である孔子の言葉だ。新型コロナウイルスが世界中で蔓延してから日本で暮らす私たちは多くの失敗を改めることなく重ねてきた。私たちがすべきことは、不要不急な外出や、必要以上の買いだめではない。

 

▼自身が発症していないだけで他人に感染させてしまうかもしれないという考えに及ばない人がいる。

 

▼無責任な言動により、感染者数は日々増加し、そして尊い命が失われている。感染者が増加することにより、休業や閉業に追い込まれる事業者も増え、解雇や内定取り消しも行われている。彼らの生活や命を奪ってまで、この先も不要不急な外出を続けるのか。

 

▼生活のためにやむなく満員電車に乗り出勤している人はいる。日々増加する患者に、昼夜問わず対応している医療関係者も世界中に多くいる。日本を含む多くの国では、誰かの命を助けようとして、自身も犠牲者となっている現実がある。そんな状況を知っても、私たちは過ちを犯し続けるのか。

 

▼布マスクを各家庭二枚ずつ配るお金があるなら、誰もが自粛生活を不安なく送れるよう補填するためのお金に回すべきだと私は思う。大学の施設も利用できず、授業もネットでできることに限られる。さらに、自粛要請で不安定な収入になった学生もいるのに、学費は減額することなく徴収するのもいかがなものか。

 

▼私たちがこれまで送ってきた生活は決して「当たり前」なんかではない。そしてそれらの日々がどんなに大切だったかを、皮肉にも新型コロナウイルスの影響から気づかされただろう。大学に通えることも当たり前ではない。大金を払って大学で何を学ぶのか。授業が受けられることを軽く捉えずに学問に励まなければならない。学びをおろそかにしてはいけない。

▼何事においても、過ちがあればそれを認め、改め責任ある行動をしていくべきだ。

(三浦エリカ)

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