今年も市ヶ谷で自主法政祭
事前の体調確認、入構制限も
2020年12月3日
11月5日から8日までの4日間、本学市ヶ谷キャンパスで第73回自主法政祭市ヶ谷地区が開催された。入構制限があり例年に比べて入構者数は少なかったものの、コロナ禍で会えなかった学生同士や卒業生は自主祭を楽しんでいた。
本年度は、10月17日の多摩キャンパスでの第73回自主法政祭多摩地区や中央大学の白門祭をはじめ、動画配信サイトを利用したオンラインでの学園祭開催が多かった。しかし自主法政祭市ヶ谷地区と11月5日から7日まで開催の小金井キャンパスの第68回小金井祭は学内で行うことができた。
入場者は学部生とその家族、卒業生、近隣住民に限り、学部生以外の入構者は1日当たり最大1000人に絞られた。入構には、事前に無料のチケットを自主法政祭実行委員会のホームページから入手する必要があった。チケット入手時には学部生の場合、氏名、番地までの住所のほかに、「自らの意思で大学祭に参加する」「家族からの同意を得て参加する」「10月21日以降にコロナウイルス感染時の自覚症状が無い」などの趣旨のチェック欄があり、それら全てをチェックすることでQRコードによるデジタルチケットが発行された。
10月23日には学部生向けに本学学生センターより「大学祭に参加・来場を予定している学生の皆さんへ」と題されたメールが配信され、自主法政祭での感染をなくすために翌24日から自主法政祭終了後二週間である11月22日までの期間について、会食や合宿等を絶対に行わないよう注意喚起が行われた。
自主法政祭当日は入構、退構とも外濠校舎のコンビニ横の出入口に限られていた。自主法政祭当日にメールで送られてくる入構チェックシートに氏名、所属、学籍番号、居住地、当日の体温と入構予定時間、退構予定時間を入力のうえ、新型コロナウイルス感染時の自覚症状が無い、14日以内に海外へ渡航していない、新型コロナウイルスの濃厚接触者ではない、学内ではマスク着用する、手洗いや消毒の励行の五つのチェックリストを確認すると、入力した内容が返信される。入構時には入り口で手を消毒した後、サーモカメラで体温の確認を受け、その返信メールと事前に入手したチケットをそれぞれ当局職員と実行委員に見せると入構できる。チケット確認時に実行委員会からと学生センターからの感染症対策の注意書きが渡され、それぞれ自主祭を楽しむうえでの注意事項と、退構後の打ち上げ禁止について書かれていた。
各教室では通気性を意識し、カーテン、窓、ドアは全て開放された。各教室の定員は通常の1/3までに制限され、各団体には300ml以上の容量がある消毒液の常備が義務付けられた。屋台等の食品販売は未開封の既製品に限られ、金銭の受渡しもトレーを介して行っていた。
(西森知弘)
来場者の声
来場した本学学生の家族は「入場は少し煩雑だったが、各教室で対策が徹底されていたと感じる。ただ、ネットでのチケットの買い方が分かりづらく、大変だった」と話す。
法政大学心理学研究会が富士見坂校舎の学生ラウンジで行った「心理テスト」には教室の制限人数以上の人が集まり、廊下で待つ人の姿も見られた。心理テストを受けた高校生は「受験生で、校舎の雰囲気が見てみたいと思って来た。(心理テストは)楽しかった」と笑みをこぼした。
(高橋克典)
※(2021/01/06)一部表現を改めました
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