HOSEIミュージアム開館

デジタルで魅せる工夫の展示

2020年11月22日

 市ヶ谷キャンパス(東京都千代田区)九段北校舎1階で10月1日、HOSEIミュージアムのミュージアムコアが一般開館を開始した。常設の大学史ゾーンにはデジタルサイネージによる資料展示を中心に、校歌の楽譜のレプリカや本学に関係のある教員の愛用品や書簡等、実物資料の展示がある。企画展のテーマ展示ゾーンには来年の東京五輪・パラリンピックまで本学のスポーツについて展示されている。初代館長は田中優子総長が務める。

 市ヶ谷キャンパス(東京都千代田区)九段北校舎1階で10月1日、HOSEIミュージアムのミュージアムコアが一般開館を開始した。常設の大学史ゾーンにはデジタルサイネージによる資料展示を中心に、校歌の楽譜のレプリカや本学に関係のある教員の愛用品や書簡等、実物資料の展示がある。企画展のテーマ展示ゾーンには来年の東京五輪・パラリンピックまで本学のスポーツについて展示されている。初代館長は田中優子総長が務める。

 HOSEIミュージアムは元々、今年4月1日に開館予定だったが、コロナウイルス感染拡大の影響で、開館は6月22日まで遅れ、しばらくは来館者を学内関係者に限定していた。入館者を制限しない全面的な開館は10月1日まで遅れた。現在は10時から16時まで、平日のみ開館している。事前確認が必要だが、必要に応じて担当者から展示物の解説を聞くことができる。

 館内はL字型になっており、入館すると正面に大学史ゾーン、右手にテーマ展示ゾーンがある。大学史ゾーンでは学生や教職員など法政大学の歴史を形作った人々に焦点を当て、大学の歴史を東京法学社から旧制大学の設立前まで(1880年~1920年)と、設立後から太平洋戦争終了(1920年~1945年)まで、戦後から世紀末まで(1945年~2000年)と、現代の四つに分けて展示している。時代ごとに、デジタルサイネージでは文章による説明が映し出され、壁面には各時代のキャンパスの場所が地図で示される。また、各時代を象徴する実物資料も展示されている。最奥の壁面には校歌の歌詞が描かれ、校歌の作曲者である近衛秀麿が書いた楽譜のレプリカがその手前に展示されている。

 大学史ゾーンのデジタルサイネージでは、旧58年館の竣工式で工学部(現デザイン工学部)の大江宏(当時)教授らが挨拶をする場面や、法政大学創立100周年を記念し中村哲総長(当時)がボアソナード博士の墓参のために渡仏した映像等を閲覧できる。

 高さ2mほどある大型のデジタルサイネージは、外濠校舎の小教室2教室分ほどのスペースしかない館内で、出来る限り多くの資料を展示するために採用された。デジタルサイネージはタッチペンで操作でき、画面に流れるタイル調の写真やコラムに触れることで閲覧できる。そのため従来の博物館のように資料を順路に沿って読む必要がなく、気になる項目から読み進められる。各コラムは150文字程度の分量で写真は大きく表示される。関連項目も充実しており、気になるコラムから興味の裾野を広げられるのが展示の特徴だ。サイネージ手前には白線で立ち位置が示されており、そこに立てば指向性スピーカーにより他のサイネージから流れる音声に邪魔されることなく目的の映像資料を閲覧できる。

 実物資料として、大内兵衛元総長の所持品や三木清元教授の書簡等を展示している。現在、展示候補の実物資料は夏目漱石のデスマスクなどを含め20点ほどだが、今後、関係する研究機関からの貸与やレプリカの作成等で充実させる予定だ。

 テーマ展示ゾーンでは企画展「HOSEIスポーツの原点」として野球やフェンシング、重量挙げの紹介をしており、卒業生が実際に使用していたユニフォームやフェンシングの道具を展示している。野球のボールやフェンシングの剣は実際に触れることができ、エペ、フルーレ、サーブルの持ち手の違いを体験できる。

 パネルは磁石で壁面に設置でき、展示用のワイヤーレールも準備されており、展示の入れ替えは容易にできる。今後はテーマ展示ゾーンを学内の登録団体や教職員に貸し出すことも検討されている。

 HOSEIミュージアムでは今後、九段北校舎のミュージアムを中心に、市ヶ谷、多摩、小金井の3キャンパスにも展示スペースを設け、サテライトミュージアムとして各キャンパスの歴史や研究活動の展示を行う予定。

(西森知弘)

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