味めぐり
2022年3月7日
本学多摩キャンパス(東京都町田市)のほど近く、相原駅から徒歩で約10分の距離にある「パンの木」。今年で創業から35周年を迎える同店は、地元の住民から愛される家族経営のパン専門店である。また同店は横浜赤レンガ倉庫で毎年開催される「パンのフェス」にも参加しており、今年実施された「パンのフェスアワード2020」では看板商品である「丸ごとリンゴ」シリーズでブロンズを獲得した。

相原駅から徒歩10分の場所にあるパン専門店「パンの木」。
入口の前には冬の新商品が書かれた看板がある
=木村優吾撮影

購入した4種類のパン。左上から時計回りにチョコラスク、丸ごとリンゴ、メロンパン、チョコパンの4種類。ラスクはザクザクとした食感を楽しめ、パンは生地がやわらかく食べやすい
=木村優吾撮影
この店ではカレーパンやクリームパンといった定番商品のほか、ガトーショコラやクリスマスシュトーレンといった季節限定商品、ケーキやラスクといったパン以外の商品も提供している。その中でも、同店が看板商品として掲げているのが「丸ごとリンゴ」というパンだ。
名前の通りリンゴ1個を丸ごと使ったパンで、パン生地の中には、シロップとラム酒に漬けた長野県産のリンゴと自家製のカスタードクリームが入っている。そのユニークさから数多くのメディアで紹介されており、現在は年間1万個以上売れる人気商品となっている。このため、従来の丸ごとリンゴをアレンジした商品もいくつか存在する。
記者も実際に店舗へ行き、いくつか商品を購入してみた。購入したのは、チョコラスク、丸ごとリンゴ、メロンパン、チョコパンの四種類。丸ごとリンゴを食べてみると、パンにしては珍しく、とてもみずみずしい。リンゴとパン生地の割合もちょうど良く、パンだけ先になくなってリンゴが残ってしまうということもない。その他のパンやラスクもおいしかったが、筆者は特にチョコパンが気に入った。アーモンドスライスとチョコの相性が良く、パン全体にグラニュー糖がかかっているためどこから食べても甘くておいしい。今回買わなかった他のパンもまた買いに行きたい。
地元の住民に愛されながら30年以上も営業を続けている、昔ながらのパン専門店。多摩キャンパスの近くに来た際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
(木村優吾)
◆パンの木
東京都町田市相原町1667−3
月曜日と火曜日は定休日。その他の曜日は6時から18時まで営業。