多摩 バス混雑、解決遠く

学生専用バスの検討入らず

2021年11月8日

 本学多摩キャンパスへ向かうバスは、コロナ禍でも時間帯によって混雑が見られる。春学期では、ピーク時だと西八王子駅で長蛇の列が作られ、バス内は多くの学生で混み合った。学生専用バスの運行を求める声も学生から挙がるが、費用の関係から検討されておらず、混雑解消までの道のりはいまだ遠い。 

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​ピーク時の西八王子駅。大学関係者が学生にバス内での感染対策を呼びかけている=関口奎介撮影

 多摩事務課の調査によると、対面授業が減った20年度以降、西八王子駅では1時限目と2時限目の授業開始30分前に混雑がピークに達することに加えて、3時限目の前にも混雑が生じているという。大学はこうした混雑情報を京王バスなどの各バス会社と共有し、必要に応じてバスの増便を要請するほか、ピーク時に臨時急行バスを要請して対応している。多摩事務課は「急行バス要請は1週間前に行うのが原則だが、混雑を完璧に予想することは難しい。急行バスの増便を要請する際には追加の費用がかかることを勘案しながら要請してきている」と話す。 

 

 学生専用バスの運行を求める声が学生から挙がるが、停留所や運転手の確保・維持に莫大な費用がかかることから検討に入っていない。2005年から08年にかけては、本学多摩キャンパスと八王子みなみ野駅区間で学生や大学関係者限定の会員制シャトルバスが運行していた。しかし09年以降、学生専用バスは実施されていない。 

 

 現在は相原駅と多摩キャンパス、めじろ台駅と多摩キャンパスの区間で、バス2車両を連結させたツインライナー・連節バス(急行)が運行されている。定員128人・118人の大型バスで従来の1・7倍の収容能力を持つ。今後の活躍が期待されるが、西八王子駅ではロータリーが狭く連節バスが入れないため、めじろ台駅からの運行にとどまっている。 

 

 多摩事務課は「なるべく早くバスに乗りたい気持ちは理解できるが、ピーク時でも十分なバスの本数は確保されている。なるべく混雑を避けて安心して通学して欲しい」と語った。 

 

 一方で学生はどう受けとめているのか。社会学部社会学科4年生は「ピーク時のバス内では体が密着する程の混雑だ。もっとバスの本数を増やしてほしい。他大学では学生専用バスを運営しているところもあるが、法政大学では実施していないことに不満を感じる」と話す。 

 

 めじろ台駅は西八王子駅と多摩キャンパスとの間に位置するため特に混み合う。ピーク時にはバス到着時に既にバス内は混雑し、さらに一般客優先のためバスに乗車することが出来ず不満を感じる学生が多い。めじろ台駅を利用する社会学部メディア社会学科4年生は「乗車時には一般客優先のため、学生は一般客が乗った後に乗車しなければならない。ピーク時には長い行列を待っているのにすぐに満員になり学生は乗車出来ないことがある。学生専用バスを実施してほしい」と話す。 

 

 一方でバス内での新型コロナウイルス感染を心配する学生もいる。社会学部メディア社会学科4年生は「混雑時でも臨時急行バスが来るので長い列でも比較的速くバスに乗れていたと思う。ただバス内でのコロナ感染の心配がある。自分がかかる心配よりも、地域住民に感染させてしまいそうで申し訳ない気持ちがある」と話す。 

 

 多摩事務課は、それぞれのバスの乗車人数にムラが生じるため混雑が発生してしまうと語るが、利用する学生からは不満の声も上がるなど、本学と不満を感じる学生との間で溝が生じている。大学はいかに乗車のムラを解消させるかなど、今後も混雑緩和の更なる対応が求められる。                                  

(関口 奎介)