機能改善、サーバー強化も 

学習支援システム導入から1年半 

2021年11月8日

 法政ポータルサイト「Hoppii」と「学習支援システム」「Web掲示板」の導入から1年半が経過した。学習支援システムは導入以降も改修が続く。新たな機能を追加する一方、アクセスの集中などによるシステム障害について担当者は「サーバー強化などで対策する」と答えた。学生からは「事前に対策できなかったのか」といった声も挙がる。 
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​昨年3月、公開前のHoppiiトップ画面=本学提供

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9日のHoppiiトップ画面。導入時のものと比較して、新型コロナに関する情報などリンクが充実している=田谷泉撮影 

 学習支援システムの「タスク」欄では、これまで授業の課題のみが表示されていた。しかし本年度からは授業における「テスト/アンケート」が新たに追加された。授業のテストやアンケート機能が「タスク」欄に表示されるようにし、学生が見落とさないように工夫をこらした。学習支援システム運営委員会の事務局である学務部教育支援課は「学生や教員からの要望を踏まえ改修を行った。当該委員会において改善に向けた議論を引き続き行っている」と話す。 

 

 春の履修登録の時期には、情報システムや学習支援システムにアクセスが集中することで、不安定な状態や一時的なシステム障害が2年連続で発生した。この問題について、本学の学務部教育支援課は「これまでのアクセス数などを参考にし、障害が発生しないようサーバーの増強などの対策を引き続き講じていく」と回答した。経営学部の3年生は「学生数は把握できているはずであり、事前に対応できたのではないか。新入生はかなり焦ったのでは」と話す。 

 

 機能の改善に努める一方で、活用されていないにも関わらず廃止されていない機能もある。学習支援システムのプロファイル内にある「コネクション」機能だ。プロファイル内で本学に所属する学生に申請し、相手から承認されれば「コネクション」が成立する仕組みだ。成立したコネクションはプロファイル内の「マイコネクション」で表示される。この機能は前身の「授業支援システム」からあり、当時は学生や教員同士で交流ができるSNSとしての用途が想定されていた。現在の学習支援システムにも引き継がれたが、学務部教育支援課は「利用していないのが実状だ」と明かした。今後も活用する予定はないという。 

 

 この機能は、自ら公開する設定をしなければ、名前やメールアドレスなどの個人情報が他学生に知られる心配はないという。サーバーへの不正アクセスなども現在確認されていない。学務部教育支援課は、引き続きプライバシーやセキュリティに関する啓発活動に取り組むとしている。 

 

 「Hoppii(Hosei portal to pick up information)」は「法政ポータルサイト」の愛称・略称。2020年4月に開設された。学生に必要な各種システム・ウェブサイトすべてをHoppiiからアクセスできるようにした。原則として学外向けの情報は大学公式ウェブサイト、学内向けの情報はHoppiiと棲み分けている。

 授業情報に関する通知を受け取ったり課題を提出したりする場である「学習支援システム」は、昨年度4月から稼働している。これまで以上に安定的なアクセスとセキュリティリスクの軽減を実現し、昨今の技術的な進歩を踏まえて開発・構築した。前身の「授業支援システム」は、米国スタンフォード大学やミシガン大学で採用されていたオープンソースソフトウェア「Sakai」を活用して、本学情報メディア教育研究センターが開発・構築した。2011年4月から一部授業等で運用を開始し、その後全学で導入された。 

 

 学習支援システムの開発・保守・運用は、本学の教育開発支援機構教育開発・学習支援センター内に設置されている「学習支援システム運営委員会」が行っている。本委員会は、コンピュータ・サーバ、セキュリティ、データサイエンス、LMS(ラーニングマネジメントシステム)といった専門家を含む学内教職員によって構成されている。事務局は本学の学務部教育支援課が担当している。                             

(田谷泉) 

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