top of page

​名桜大と学生交流協定

北海学園大など地方大との連携続く

本学と名桜大学(沖縄県名護市)は昨年10月、単位互換を目的とした学生交流に関する協定を締結した。

今回の協定締結により本学の学生は、1年か半年の間、名桜大学で学ぶことができ、同大で取得した単位も本学の単位として認定される。また、同大から本学に国内留学する学生と交流ができる。

同大との学生交流は本年度から始まり、本年度の本学の対象学部は、法学部・文学部(心理学科を除く)・経営学部・国際文化学部・人間環境学部。参加学部については、各学部からの意向を確認したうえで決定した。本年度の交流学生の募集は昨年10月にあったが、本学の応募者はいなかった。

同様の協定は2004年に沖縄大学(那覇市)と締結しており、両協定の違いは国内留学の参加学部のみ。沖縄大との国内留学は05年度から計15回実施され、これまでに本学から10名、沖縄大から34名の学生が派遣された。毎年1名はいずれかから派遣されており、昨年10月に募集があった本年度の派遣にも、本学からは1人が応募し、派遣が決まっている。

本学は現在、沖縄大・名桜大と連携して「東京から沖縄へ、沖縄創生のための課題解決型人材育成プログラム」を展開。同プログラムは2018年6月、地方創生を進める内閣府の事業「地方と東京圏の大学生対流促進事業」に採択され、国から補助金を受けた。名桜大との協定締結に向けた動きは、同事業への応募にあたって、すでに沖縄大と交流協定を締結していた本学が、交流大学を増やし、学びの機会や選択肢を増やすことを検討する中で進められた。

18年度からは同プログラムを具現化する取り組みとして、課題解決型フィールドワーク「現代政策学特講Ⅰ(千代田区)」「現代政策学特講Ⅱ(沖縄)」が開講され、本学と沖縄大、名桜大などの学生が受講。2年間でⅠとⅡの両講義合わせ、本学から延べ120人、3大学合わせて延べ145人の学生が参加した。本学では法学部主催の他学部公開科目となっており、法学部の学生だけでなく、文学部や人間環境学部、グローバル教養学部の学生も参加した。

本学は沖縄文化研究所を持ち、沖縄の調査研究の中心的役目を担う。学務部によると、本学の学部や大学院では「沖縄を考える」「沖縄学入門」「沖縄文芸史」「戦後沖縄と対外関係」など、沖縄に関する内容の授業が複数開講されている。また、沖縄魅力発信イベント(19年6月)や名護市長などとによるシンポジウム(20年2月)などの活動も行われている。

本学の学部における単位互換協定は、沖縄大、名桜大とのほか、18年4月に大妻女子大学など千代田区内の徒歩圏にキャンパスが近接する4大学と(「千代田区内近接大学の高等教育連携強化コンソーシアム(千代田区キャンパスコンソ)」)、19年3月に北海学園大学(札幌市)と締結。単位認定された学生数は直近5年間で、沖縄大に派遣した4名と「千代田区キャンパスコンソ」に参加した1名。このほか、大学院でも、国内の他の複数の大学院研究科と協定を結んでいる。

学務部は「今後も国内の大学と単位互換制度を設ける可能性がある。現在検討を進めている」と述べた。

(髙橋克典)

bottom of page