若者向けの校友会HOC設立

卒業後も母校との交流で第三の居場所に

2019年10月、法政大学校友会は、20~30代の卒業生が集うコミュニティである「HOSEI Orange Community(HOC)」を設立した。HOCでは20~30代の本学卒業生向けのイベントを展開し、卒業後も母校との繋がりを持てること、幅広い職種で働く卒業生との人脈を広げるための土台となることを目指している。HOCについて情報を得るべく、法政大学職員(校友会事務局)の半田朋之氏に話を聞いた。

写真=本学提供

法政大学校友会の終身会員への登録方法として、2013年以前は希望登録制を採用していたが、14年3月以降の本学卒業生は自動的に校友会の終身会員となる方法に変更された。会費は3万円で、4年生の学費から徴収される。これにより、これまでは本学卒業生累計約48万人のうち、終身会員となっているのはわずか1割弱と少ない人数であったが、毎年6000名以上(14年3月以降で約3万6000名)が終身会員に加わり、さらなる卒業生ネットワークの充実が図られることとなった。一方で、若者の校友会の会員はここ数年で急増したが、ニーズに合った取り組みができていなかった。そのため、そうした卒業生に対し「何か価値のある取り組みを提供したい」という目的でHOCは立ち上げられた。

半田氏は「法政大学には多様な卒業生がいるため、HOCは卒業生それぞれの興味関心に沿ったイベントや取り組みを実施していく予定だ」と話す。その中で主に四つのテーマに分けたイベントを企画している。一つ目は卒業生同士の交流会が趣旨のイベントだ。例えば、昨年11月30日に開催された「U-35 HOSEI Casual Party」がある。35歳以下の本学卒業生を対象とした交流会であり、本学市ヶ谷キャンパスボアソナード・タワー(BT)のスカイホールで行われた。テーマとしては「交流と出会い」をかかげ、本学卒業生という共通の信頼性をもとに行われ、想定を上回る100名弱が参加した。

次に二つ目はスポーツ関連のイベントだ。卒業後も大学スポーツを応援したり、自分自身でもスポーツをしたりする人は多いため、スポーツ観戦や体験などを通して参加者と交流を深めつつスポーツを楽しむことができる。今年2月23日に行われたゴルフ教室では、体育会ゴルフ部の協力のもと行われ、打席の都合上16名と少人数の募集であったが、多数の応募があり、実際に行われたゴルフ教室の参加者の満足度も高かった。今後、体育会との連携を含め、様々なイベントを計画予定だ。

三つ目はビジネスで活用できるネットワークを作れる機会を提供することを目的としたイベントだ。今年1月26日に開催されたオール法政新年を祝う会を生かし、その合同イベントとして、20~30代の若年層向けに法政卒業生交流会が行われた。そこでは菅義偉官房長官や、北海道知事の鈴木直道氏など第一線で活躍する卒業生も参加し、卒業生の激励や写真撮影をするなど、参加者から大好評のイベントだった。

最後に四つ目のテーマとしては法政グッズの制作だ。このテーマに関してはイベントの実施という趣旨のものではなく、普段使いの利くものやよりスタイリッシュなデザインのものを新たに作り出すといったものだ。また今後のHOCの活動について半田氏は「HOCは19年10月に発足しいくつかのイベントを実施してきたが、今後は月に最低1回のペースでイベントの実施をしたい。4月はコロナウイルスの影響で開催を見送る予定だが、5月にはすでに二つのイベントを計画しており、猿田彦珈琲(本店・東京都渋谷区恵比寿)の創業者である大塚朝之(ともゆき)氏が行うコーヒーセミナーと、ピラティス教室をいずれも大学内で開催する予定だ」と話す。

HOCの今後の課題はやはり認知度の向上だ。開設からまだ半年足らずということもあるため、卒業生の認知度はあまり高くない。現在はHOCの公式LINEやツイッター、フェイスブック、専用サイトを運営し、イベント情報や本学卒業生のインタビュー記事を掲載し、発信している。半田氏は「今後は在学生に対しても広報を行い、卒業後HOCの活動に対して興味を持ってもらえるようにしたい」と話す。またHOCについて半田氏は「卒業生全員が参加するネットワークにするのは難しいかもしれないが、多様な卒業生それぞれの興味・関心に応じて行ってみたいと思ってくれる人がイベントに参加し、卒業後も法政を盛り上げてくれることを期待している」と話し、今後のHOCを盛り上げていくことに意欲を燃やした。

(浦田涼平)

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