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本学「必要に応じて判断する」

カルロス・ゴーン名誉博士の逃亡受け

昨年12月、保釈中だった本学名誉博士のカルロス・ゴーン氏が西アジア・中東地域のレバノンへ逃亡。ゴーン名誉博士は2018年11月、金融商品取引法違反の容疑で東京地検特捜部に逮捕された。

本学名誉博士一覧|法政大学新聞1048

本学がゴーン氏に名誉博士号を贈呈したのは、2004年12月8日。多年にわたる自動車産業発展への功績と日本経済の国際化への貢献を評価したもので、ゴーン氏への名誉博士号は本学のほかにも、九州大学から03年に、早稲田大学から05年にそれぞれ授与されている。

本学広報課によると、名誉博士号に剥奪規定はなく、過去に剥奪したこともない。本紙の取材に対し同課は、ゴーン名誉博士が違法国外逃亡を行ったことを受け「(本学としての対応は)今後の捜査や裁判の行方を見て、必要に応じて判断したい」と述べた。

本学では「法政大学名誉博士号」の学位を学術・文化又は人類の進歩のために貢献した者で、本学において特に顕彰することが適当と認められる者に対し贈呈している。最初に贈呈されたのは、1997年のエフゲニー・マクシモビッチ・プリマコフ氏。プリマコフ氏は、同号授与時にロシア連邦外相で、その後首相を務める。81年に東洋学研究所長として本学を訪問し、学術文化協定に寄与したことが評価された。同号は現在10名に授与されており、ゴーン名誉博士は7人目。ゴーン氏は日産自動車の社長兼最高経営責任者などを歴任し、世界的な実業家として知られている。

(田谷泉)
 

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