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ゼミ生など実践事例紹介

SDGsWEEK初開催

画像_SDGsWEEK1_法政大学新聞学会

メディアラウンジでのポスターセッション。

HOSEI SDGs Action Studentsが運営に携わった

本学市ヶ谷キャンパス(東京都千代田区)で11月25日からの5日間、「HOSEI・SDGs・WEEK」が開催された。本学のSDGs+(プラス)プロジェクト事務局が主催し、企業、地方自治体、学生がSDGsに関するそれぞれの取り組みを、連続セミナーやポスターセッションで紹介した。SDGsWEEKは、本学が進める法政大学SDGs+プロジェクトの一環で、開催は今回が初めて。今後も開催する予定だ。

画像_SDGsWEEK2_法政大学新聞学会

積水ハウスの担当者によるセミナー

市ヶ谷キャンパス内の教室で行われた連続セミナーでは、内閣府、横浜市、積水ハウス株式会社、大成建設株式会社の各担当者が日替わりの講義形式で、持続可能な開発目標(SDGs)へのそれぞれの実践事例を紹介した。


外濠校舎1階のメディアラウンジで行われたポスターセッションでは、一般社団法人環境パートナーシップ会議から提供を受けたSDGsを説明する23枚のポスターや、企業、地方自治体、学生のSDGsへの取り組みに関するパネルが並んだ。また、SDGsに関するクロスワードパズルやリサイクル図書、吉本興業がSDGsをテーマに作成した北海道下川町の紹介動画が用意され、来場者を楽しませた。


ポスターセッションの開催にあたっては、大学が事前に学内のゼミ、サークル、個人などを対象として出展者を募っており、それに応じた四つのゼミの学生と一つの授業の受講生、四つのボランティア系活動団体の学生の、合わせて9団体が出展した。ゼミからは、岡松暁子ゼミ(人間環境学部)、川久保俊ゼミ(デザイン工学部)、佐野竜平ゼミ(現代福祉学部)、吉田政幸ゼミ(スポーツ健康学部)の学生が、国際法や環境・サステイナビリティ教育などとSDGsとを絡めた内容のポスターを展示。また、授業のうち「現代政策学特講Ⅱ(沖縄)」の受講生が「『地方創生』沖縄フィールドワーク」をテーマに出展し、ボランティアセンターや課外教養プログラム、グローバル教育センター、法政大学図書館の各学生スタッフも、SDGsの視点を交えて各団体の活動を紹介した。ポスターの展示は学内の団体のみならず、大日本印刷株式会社やパシフィックコンサルタンツ株式会社といった企業や、本学とSDGs推進連携協定を結んだ北海道下川町、SDGs未来都市に指定されている札幌市や横浜市の地方自治体が、SDGsへの取り組みを説明するポスターを展示した。


ポスターセッションに訪れた本学の職員は、展示について「細かな事例が紹介されておりとても良い」と関心を示し、SDGsについては「最近話題になっており関心を持った。(目標8『働きがいも経済成長も』について)ハラスメントをしないなど、自らも良い職場環境を作っていきたい」と話した。人間環境学部の学生は「まちづくりを勉強しており、目標11(『住み続けられるまちづくりを』)に関心がある」と話し、身近な関心とSDGsとを結びつけた。

 

 

「知っている」から「行動する」へ

主催したSDGs+プロジェクト事務局は、今回の企画を通して、SDGsの①学内認知度の向上、②行動を起こしている学生に活動報告の場を提供すること、③本学の取り組みを学外へ発信すること、を目指す。
①については、SDGsの認知度は高まりつつあるが、知っていても行動を起こせていない学生が多いと考え、先駆的に活動をするさまざまな事例を紹介することを通して、行動を起こす=自分を変えるきっかけを提供したいと考えた。また、目標17にあるように、SDGsの達成にはパートナーシップと協力が重要であるため、②と③によって、すでに行動を起こした学生にも今後、連携の輪が広がることを期待する。「SDGsというと国連が定めた目標と広く捉えがちだが、周りの学生の身近な行動を見て、自分も行動を起こすきっかけになれば」と担当者は話す。


法政大学憲章で「持続可能な未来への貢献」を掲げる本学は、18年12月にSDGsに関する総長ステイトメントを発表し、SDGsへの取り組みを加速させている。今年7月に発足したSDGs+プロジェクト事務局は、教育・研究・社会貢献・学生の四つの視点から本学のSDGs達成に向けた企画を立案・実施する。社会貢献の視点からは、今年9月に北海道下川町と、12月12日に岩手県陸前高田市と、SDGs推進連携協定を締結。今後も自治体や企業との連携協定締結を、慎重に検討しつつ拡大していく予定だ。教育の視点から目標達成を目指す取り組みとしては、本年度から学部横断型のSDGs科目群を設置するなどした。SDGsWEEKの最終日には、同科目群から一定数の科目を単位取得するなど所定の条件を満たした学生に田中優子総長が「法政大学SDGsサティフィケート」を授与。今回は6名の学生が授与の対象となった。また、学生視点からのSDGs達成を目指すものとして「HOSEI SDGs Action Students」の募集を、9月に開始し、11月21日現在の登録者数は31人。これまでにSDGsWEEKの運営を担当した。人数に制限はなく、現在も募集している。今後登録者数が増えれば、SDGsの17の目標それぞれに特化した活動をするなど活動の幅を広げ、学生主体で取り組みを進める計画だ。 (髙橋克典)

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