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【受動喫煙対策】小金井

設置箇所数削減できず

小金井受動喫煙対策

小金井学生センターの前に置かれている学生生活課長が集めた吸殻

=西森知弘撮影

小金井キャンパス(東京都小金井市)では喫煙者のマナーの悪さが目立つ。東館1階にあるウッドデッキでは、入って左側の角に喫煙スペースを設けているが、多くの学生が喫煙スペース以外でも喫煙し、ポイ捨てを行っている。床材には吸い殻による汚れが目立っていた。ウッドデッキは喫煙しない学生も多く利用するため、学生からの苦情が絶えない。またウッドデッキ全体に屋根がなく、雨の日は自動扉付近のひさしの下で喫煙する学生がほとんどだった。
 

小金井キャンパスでは健康増進法の改正に伴う喫煙所の削減は考えていない。過去には2018年6月に当時6カ所あった喫煙所のうち、北館にあった喫煙所が研究室への煙の流入を理由に廃止されたが、他5カ所はそのまま残る。取材に対し小金井事務部総務課の滝沢繁課長は「他大学で全面禁煙を実施したところ、大学周辺での喫煙やポイ捨てが増え、結局は喫煙所を再度設置したと聞いた。小金井キャンパスではその事例を踏まえ廃止は考えていない」と答えた。
 

周辺に住宅街や学校施設の多い小金井キャンパスでは、喫煙による悪影響を減らすために市ヶ谷、多摩両キャンパスと同様、課外教養プログラムによるたばこの副流煙に関する啓発講座を行う。また学内に禁煙マークを大きく掲示し、喫煙所にはオレンジの線で境界を示しているが、効果は薄い。(西森知弘)

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